Events
[Pre-event + Live Streaming]
2025年9月23日(火・祝)17:00-21:00 DOMMUNE トークライブ
http://www.dommune.com
Info: https://www.dommune.com/streamings/2025/092301/
Reservation: https://stelarcdommune3.peatix.com/
参加:ステラーク、宇川直宏、清水知子、畠中実、沖啓介、瀧健太郎、オロン・カッツ、
花形槙、小宮りさ麻吏奈、村本剛毅
会場:渋谷パルコ9F SUPER DOMMUNE
[On-site Session + Live Streaming]
2025年10月7日(火)17:00-22:00 多国間ラボミートアップ、トークセッション&パフォーマンス
参加(オンライン含む):ステラーク、南澤孝太、清水知子、岩崎秀雄、レオナルド・バルトロメウス、アンナ・デイビス、パット・パタラヌタポーン、カウィータ・ヴァタナジャンクール、アビゲイル・バーナル、アグン・ウジャニカ、イレーネ・アグリヴィナ、ジェフィ・マンザニ
パフォーマンス:花形慎、村本剛毅
会場:渋谷QWS 15F スクランブルホール
Main Events
Cybernetic being Meetup vol.9
ステラーク/分身「スプリット・ボディ」多国間リサーチラボ
アート&サイエンス 国際ミートアップ in 東京 2025
– スプリット・ボディは「分身」なのか? –
[ On-site session + Live Streaming ]
2025年10月7日(火)17時〜22時
(会場:渋谷スクランブルスクエア15F 渋谷QWS スクランブルホール)
主催(会場提供):SHIBUYA QWS Innovation協議会
共催:慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、JSTムーンショット型研究開発事業・目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(Project Cybernetic being)、STELARC / BUNSHIN: Split Body Multilateral Research Lab 、Living Together Co.
企画:Living Together Co.
助成:公益財団法人ポーラ美術振興財団、公益財団法人小笠原敏晶記念財団、豪日交流基金
グラフィックデザイン:ナナ・ビアコバ(Living Together Co.)
<特別協力>
運営マネジメント:小原和也、櫻井梨桜、田邊聡美(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)、金川あかね、サイ・ジュン(Living Together Co.)
多言語アーカイブ:瀧健太郎、村本剛毅、小山賞馨、池田哲
通訳支援:南澤まどか、デイヴィッド・ディヒーリ
イベント記録・テクニカル支援:東海大学教養学部芸術学科・瀧ラボ、VCTokyoビデオアートセンター東京、竹村真人
<スペシャルサンクス>
南澤孝太 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
カイ・クンツェ (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
Event Panels
Stelarc (Australia)
Stelarc [Australia]
ステラーク
オーストラリア出身のパフォーマンスアーティスト。1970年代より19年程日本に居住し活動。身体の具現化と媒介、アイデンティティ、ポストヒューマン等の問題を問うような、新たな解剖学的構造を模索するパフォーマンス作品やプロジェクトを展開している。また、バイオテクノロジー、メディカル・イメージング、人工物やロボット工学等を包括するようなパフォーマンス作品を50年以上に渡り制作している。
1973年~1975年、自身の体の内部を撮影した映像3作品を制作。1976年~1988年の間で、27回に渡る「サスペンション Suspension」(自らの皮膚に針金で身体を釣り上げるパフォーマンス)を実施した。また、「第三の手 Third Hand」、「ストマック彫刻 Stomach Sculpture」、六足歩行ロボット「外骨格 Exoskeleton」等の作品を用いてパフォーマンスを展開。「Fractal Flesh」「Ping Body」「Parasite」はインターネットとつなげ、筋肉刺激のシステムを介した遠隔かつ不随意のコレオグラフィーを探索するパフォーマンスである。
また、現在進行形で、インターネットへの接続を可能とする電子拡張された耳を自身の腕に幹細胞を埋め込み「腕にある耳 Ear on Arm」を外科的に構築する(2010年にプリ・アルスエレクトロニカ、ハイブリッドアート部門のゴールデンニカ(最優秀賞)を受賞)。2020年、オーストラリアのアデレード・ビエンナーレでは、オンラインでのユーザーインタラクションを伴う、直径9M×高さ4Mの「Reclining Stickman」のパフォーマンスと展示を行った。2022年には「擬人マシーン Anthropomorphic Machine」(メルボルン)、「Human/Code Ensemble」(横浜)、「StickMan / miniStickMan」(メルボルン)。2023年、慶應大学KMDと協働した「Corporeal Counterpoint」(横浜)、「Sculpting Sound」(クラクフ)。2024年にCCBT(東京)、同年韓国光州市G.MAP開催ユネスコフォーラムにて「Sonic Resonance – KYOSHIN – 」を発表。現在に至るまで新作パフォーマンスやプロジェクトに精力的に取り組んでいる。
Kouta Minamizawa (Japan)
Researcher: Kouta Minamizawa (Keio University)
研究者(身体情報学):南澤 孝太 (慶應義塾大学)
研究分野:ハプティクス/XR/身体性メディア
Professor, Keio University Graduate School of Media Design (KMD)
Project Manager, Project Cybernetic being, JST Moonshot R&D Program www.embodiedmedia.org
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)教授
2005年東京大学工学部計数工学科卒業、2010年同大学院情報理工学系研究科博士課程修了、博士(情報理工学)。KMD Embodied Media Projectを主宰し、身体的経験を共有・創造・拡張する身体性メディアの研究開発と社会実装、Haptic Design Project を通じた触覚デザインの普及展開を推進。日本学術会議若手アカデミー幹事、テレイグジスタンス株式会社技術顧問、科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業・目標1プロジェクトマ
ネージャー。
KMD Embodied Media Project https://www.embodiedmedia.org
JST Moonshot | Project Cybernetic being https://cybernetic-being.org
Haptic Design Project http://hapticdesign.org
Tomoko Shimizu (Japan)
Researcher : Tomoko Shimizu ( Tokyo University of the Arts )
研究者(メディア文化論):清水知子(東京芸術大学)
東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。専門は文化理論、メディア文化論。とくにアートとテクノロジー、動物、ジェンダーについて、芸術と政治をめぐる問題を多角的に研究している。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了 博士(文学)。山梨大学、筑波大学、米国ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員(フルブライト研究員)、ドイツ・ベルリン自由大学客員研究員を経て現職。著書に『文化と暴力――揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『ディズニーと動物――王国の魔法をとく』(筑摩選書)、共訳書にジュディス・バトラー『アセンブリ——行為遂行性・複数性・政治』(青土社)、アントニオ・ネグリ/マイケル・ハート『叛逆』(NHK出版)、デイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)、他。
Hideo Iwasaki (Japan)
Researcher: Hideo Iwasaki
研究者(生命科学):岩崎秀雄(早稲田大学 metaPhorest)
早稲田大学 先進理工学部 電気・情報生命工学科 細胞分子ネットワーク研究室
1971年 東京生まれ。metaPhorest主宰、早稲田大学理工学術院・教授。科学および芸術の一筋縄ではいかない界面・関係性に興味を持ち,生命をめぐる科学・思想・芸術に関わる表現・研究のプラットフォームmetaPhorestを2007年より運営。「生命美学」のコンセプトを掲げ、国内外で作品制作・研究発表を行うとともに、生物時計や形態形成に関する研究を行ってきた。アーティストとして、ハワード・リヒター賞(SICF)、オロン・カッツと共同でSynthetic Aesthetics採択 (NSF, BSCRC)、文化庁メディア芸術祭アート部門 優秀賞、生物学研究者として日本時間生物学会学術奨励賞、優秀若手研究者賞(文部科学省)、日本ゲノム微生物学会学術奨励賞など受賞。主著に『<生命>とは何だろうか:表現する生物学、思考する芸術』(講談社現代新書、2013年)。
Leonhard Bartolomeus (Indonesia)
Curator: Leonhard Bartolomeus ( YCAM Curator , Ruangrupa Curator )
キュレーター:レオナルド・バルトロメウス(山口情報芸術センター YCAM)
https://performingarts.jpf.go.jp/en/article/6821/
インドネシアの首都ジャカルタを拠点に、コミュニティに密着しながら、展覧会やフェスティバル、ラジオ放送、オンライン出版、調査・研究など幅広い活動を行うアーティスト・コレクティブ「ルアンルパ」(2022年に開催される「ドクメンタ15」のアーティスティック・ディレクター)。そのメンバーでもあるレオナルド・バルトロメウスが、2019年にメディア・テクノロジーを用いた表現を探究していることで知られるYCAM(山口情報芸術センター)のキュレーターチームに参画。
Anna Davis (Australia)
Curator: Anna Davis (Curator, Museum of Contemporary Art Australia)
キュレーター: アンナ・デイヴィス(オーストラリア現代美術館)
https://www.mca.com.au/about-us/who-we-are/curators/
アンナ・デイヴィスは、20年以上の経験を持つ現代美術のキュレーターであり研究者である。オーストラリア現代美術館のキュレーターとして、同美術館の芸術プログラムの形成と紹介、展覧会とコミッションの開発、常設コレクションの成長と展示に貢献する。タレック・アトゥイ、鄭博、ダニエル・ボイド、毛利悠子、マルグリット・ユモー、ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ、パトリシア・ピッチニーニ、ステラーク、ルー・ヤンなどのアーティストとの大規模な展覧会プロジェクトやコミッションワークを主導。彼女の展覧会は、韓国近現代美術館(MMCA)、クライストチャーチ・アートギャラリー、テ・プナ・オ・ワイウェトゥ、アオテアロア・ニュージーランド、ニューサウスウェールズ州立美術館、パース・インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(PICA)、タラワラ美術館(ビクトリア州)などで開催されている。
アンナの研究は、アート、テクノロジー、未来のエコロジーの接点に重点を置き、これらの関連性について批判的な思考を促している。彼女のキュレーターとしての活動は、アーティストが実験的な作品を発表するための新しいプラットフォームを作り、多様な観客との学際的な対話を促進することに重点を置いている。
2022年に開催された第23回シドニー・ビエンナーレでは、5人の共同キュレーターの一人として、街中に広がる一連のコンセプチュアルな湿地帯を通して、人間以外の視点に焦点を当てた。2015/16年には「New Romance」を共同キュレーション: また、受賞歴のある展覧会「Energies」と連動して開催された学際的リサーチ・プロジェクト「Energies in the Arts」の共同ディレクターを務めた: ヘインズ&ヒンターディング
ニュー・サウス・ウェールズ大学でメディア・アートの博士号を取得。彼女の執筆活動はこの分野に大きく貢献しており、ジェニー・ワトソンを含む多数の展覧会カタログやアーティスト・モノグラフを編集・執筆している: The Fabric of Fantasy』(2017年)、『Claire Healy & Sean Cordeiro』(2012年)、『Sun Xun』(2018年)、最近では『Nicholas Mangan』など、数多くの展覧会カタログやアーティストのモノグラフを執筆している: Anneke Jaspersとの共編著『A World Undone』(2024年)は、MCA AustraliaとLenz Press(ミラノ)から出版された。
Pat Pataranutaporn (Thailand)
Pat Pataranutaporn パット・パタラヌタポーン
パット・パタラヌタポーン博士は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の助教兼研究員。彼はMITメディアラボの「サイボーグ心理学」研究グループの共同ディレクターを務めるとともに、AIを活用した人間の発展(AHA)研究プログラムの研究プログラムにも携わっている。彼の研究対象はAIとヒューマン・コンピュータ・インタラクションの交差点にあり、人間の繁栄を支援するAIシステムの開発と研究を行っている。
パタラヌタポーンの研究成果は、Nature Machine Intelligence、The New England Journal of Medicine AI、ACM SIGCHI、ACM IUI、ACM SIGGRAPH、IEEE、NeurIPSなど、数多くの査読付き学術誌やカンファレンスで発表されている。彼の研究は国連の「AI for Good」フォーラムで取り上げられ、MIT Tech Review、ガーディアン、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、フォーブス、アトランティック、サイエンティフィック・アメリカン、ウォールストリート・ジャーナル、ナショナル・ジオグラフィックなど、数多くのメディアで特集されている。パタラヌタポーンの研究は、TIME誌の「2023年のベスト発明」の一つに選出され、2023年と2025年のFast Company誌の「世界を変えるアイデア」にも掲載されました。
パタラヌタポーンは、NASA、OpenAI、MIT J-WEL、KBTG、Bose、MQDC、NTTデータを含む複数の研究機関や企業からフェローシップや助成金を受賞している。また、スタンフォード大学医学部、ハーバード大学、マサチューセッツ総合病院ブリガム、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、カリフォルニア大学アーバイン校、マイクロソフトリサーチ、OpenAI、NTTデータなど、学術界と産業界の研究者との共同研究も行っている。
彼のプロジェクトは、マサチューセッツ州のMITミュージアム、オーストラリアのクイーンズランド美術館で開催されたアジア太平洋トリエンナーレ(APT)、オーストラリアの西オーストラリア美術館、イタリアのMAXXI – 21世紀芸術国立博物館、タイのバンコクアートビエンナーレ、バンコクシティギャラリー、シンガポールのシンガポール国立博物館、 エセックス・ピーボディ博物館(アメリカ)、ロンドン・デザイン・フェスティバル(イギリス)、トランスメディアル・フェスティバル(ドイツ)、台湾国立科学教育センター(台湾)、アイディア・ミュージアム(アリゾナ)、メサ・アーツ・センター(アリゾナ)、オートデスク・ギャラリー(カリフォルニア)、SIGGRAPHアジア(東京)、アルス・エレクトロニカ(バーチャル)などで展示されている。また、2024年に初公開されたNetflixのSFアンソロジーシリーズ「Tomorrow and i」の共同クリエイター兼脚本家としても活躍している。
Kawita Vatanajyankur (Thailand)
Kawita Vatanajyankur カウィータ・ヴァタナジャンクール
カウィータ・ヴァタナジャンクールは、2011年にRMIT大学で美術学士号を取得して以来、国際的な評価を受けている。2015年には、ジャガー・アジア太平洋テックアート賞の最終候補者に選出された。その2年後、彼女の作品は第57回ヴェネツィア・ビエンナーレと並行して開催された「Islands in the Stream in Venice」展に出品され、メルボルン・アーツ・センターで開催された「アジア・パフォーミング・アーツ・トリエンナーレ」と台湾の「アジア・アート・ビエンナーレ」の両方で展示された。
2018年、ヴァタナジャンクールは第1回バンコク・アート・ビエンナーレに参加し、その後、カッセルのフリデリツィアヌム美術館で開催された「Absurdity in Paradise」展にも参加。翌年、彼女はニューヨークのアルブライト・ノックス美術館で、これまでで一番大規模な展覧会「Foul Play」を開催した。
2021年、彼女の作品はチェンマイのマイアム現代美術館とベルリンのハンブルク・バーンホーフで開催された「Collecting Entanglements and Embodied Histories」展、およびハンブルク・バーンホーフの「Balance」展に出品された。同年に、彼女は第3回バンコク・アート・ビエンナーレ(「カオスと静けさ」)に参加し、バーゼル美術館(スイス)での「ファン・フェミニズム」展と、釜山現代美術館(韓国)での「アンカニー・ワールド」展に出品。
2023年、ヴァタナジャンクールはアート・バーゼル・香港の「ディスカバリー」セクションでノヴァ・コンテンポラリーと共同で個展ブースを展示。2024年には、ヴェネツィア・ビエンナーレの公式関連展「The Spirits of Maritime Crossing」に出展し、オーストラリア・ブリスベンで開催された第11回アジア太平洋トリエンナーレ(APT11)の選出アーティストの一人にも選ばれた。
ヴァタナジャンクールは、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アメリカ合衆国で広く展覧会を開催してきた。彼女の作品は、タイ国立コレクション、クイーンズランド州立美術館 | 現代美術館(QAGOMA)、シンガポール美術館、台湾のJUT美術館、 M・ウッズ美術館(中国)、ダニーデン公立美術館(ニュージーランド)、マイアム現代美術館(タイ)、DIB現代美術館(タイ)、およびタイの現代美術館(MOCA)など、世界中の数多くの大学や個人コレクションにも収蔵されている。所属ギャラリーはバンコクのノヴァ・コンテンポラリー。
Abigail Bernal (Australia)
Abigail Bernal アビゲイル・バーナル
アビゲイル・バーナルは、クイーンズランド州立美術館 | 現代美術館(QAGOMA)のアジア美術部門のアソシエイト・キュレーターです。QAGOMAのフラッグシップ展覧会である「アジア太平洋現代美術トリエンナーレ」の主要キュレーターチームの一員として、彼女は第7回の開催に参画し、東南アジア、中央アジア、西アジアのアーティストやコミュニティとの主要な委嘱作品やパートナーシップの構築に貢献してきた。彼女の研究は、現代美術、伝統的美術、民衆美術、民藝の交差点を探求し、グローバルな先住民の視点に焦点を当てている。主な展覧会には、『ミンダナオとスールー諸島:ルーツと潮流』(2024-25年)、『I Can Spin Skies』(2024年)、『未完の事業:ゴードン・ベネットの芸術』(2020年)、『カルパ・ブリクシャ:インドの先住民と現代美術 (2015)などがある。彼女はカタログ、ジャーナル、オンラインプラットフォームで執筆しており、最近の著作には『アジア太平洋アート・ペーパーズ』、『アート・リパブリック・ベトナム』、『オーストラリア・アジア芸術協会(TAASA)レビュー』がある。今後の展覧会には『APT12』と『小さなものの神:信仰とポピュラー文化』が含まれる。
Agung Hujatnika (Indonesia)
Agung Hujatnika アグン・ウジャニカ
アグン・ウジャニカ博士(別名アグン・ウジャニカジェノン)は、インドネシア・バンドン工科大学芸術デザイン学部でフリーランスのキュレーター兼講師を務めている。彼の研究分野は、キュレーション実践、ニューメディア、インドネシアの現代美術に及んでいる。
彼がキュレーションを手掛けた展覧会には『Fluid Zones』(ジャカルタ・ビエンナーレ・アリーナ、2009年)、 『エクスクイジット・コープス』(上海ビエンナーレ・バンドン・パビリオン、2012年)、『ノット・ア・デッド・エンド』(ジョグジャ・ビエンナーレ – エクイーター #2、2013年)、『1001マーティアン・ホームズ』(ベネチア・ビエンナーレ・インドネシア・パビリオン、2017年)、『アート・ターンズ、ワールド・ターンズ』(ミュージアム・マカン、2017年)等がある。
彼はジャカルタで開催されたINSTRUMENTA国際メディアアートフェスティバル(2018-2019年)の発起人兼芸術監督を務めた。近年のキュレーションプロジェクトには、『ARTJOG | arts-in-common』の3部作展覧会が含まれ、「空間・時間・意識」の概念に焦点を当てたテーマ展シリーズ(2019-2022年)がある。2022年以降、アグンはインドネシアの芸術における障がい者の包含を強化する活動シリーズ「Open Arms」を企画・運営している。彼の著書『Kurasi dan Kuasa』(インドネシアの芸術界におけるキュレーション実践と権力関係に関する書籍)は、ジャカルタ芸術評議会から出版された(2015年)。
Irene Agrivina (Indonesia)
Irene Agrivina イレーネ・アグリヴィナ
Full name : Irene Agrivina Widyaningrum [1976]
URL : http://honf.org
Resume/CV : http://bit.ly/IRENEAGRIVINARESUME
Portfolio : http://bit.ly/portfolioireneagrivina
イレーネ・アグリヴィナは、インドネシアを拠点とする技術者、アーティスト、キュレーター、教育者、オープンシステムの提唱者である。彼女は、1998年にスハルトの独裁政権に対する社会・政治的混乱の最中にジョグジャカルタに設立された芸術・科学・技術の研究施設「ハウス・オブ・ナチュラル・ファイバー(HONF)」の創設メンバー、現ディレクターである。
2013年に、彼女は芸術・科学・オープンテクノロジーに特化した女性だけの集団「XXLab」を共同設立し、同集団のイニシアチブ「SOYA C(O)U(L)TURE」は、2015年にアルス・エレクトロニカから「[the next idea] voestalpineアートとテクノロジー賞」を受賞。彼女の作品は世界中で展示されており、DIY(Do-It-Yourself)とDIWO(Do-It-With-Others)文化に関するワークショップを頻繁に開催し、協働とオープンな知識共有を促進している。
また、プリンス・クラウス基金のプログラムであるCAREC(環境変化への文化的・芸術的応答)のメンターとしても活動する。2019年、アグリヴィナはAsialinkにより、東南アジアとオーストラリアの6人の先駆的な女性の一人として選出され、アート・テクノロジー・社会変革を横断的に担うリーダーとしての役割に光が当てられた。
Jeffi Manzani (Indonesia)
Jeffi Manzani ジェフィ・マンザニ
ジェフィ・マンザニは、2017年からバンドンを拠点とするニューメディアアーティスト。インターネットとゲーミフィケーションの領域を深く掘り下げ、アートとゲームの世界の広範なスペクトラムを扱っている。実験的なアプローチとして、ジェフィ・マンザニはアートとデザイン、伝統と新しさの間のグレーゾーンにおいて新たな領域を開拓し、ニューメディアアートの多分野連携的なアプローチを追求している。
彼の作品は、時に後退していると感じることもある、いわゆる発展途上国で成長する中で感じる絶望と失望を題材にしている。その状況への反応として、ジェフィ・マンザニは物理的な制限を超え人生の再構築の可能性を秘めた、新たなデジタル領域やバーチャルワールドを想像する。ステラークのポストヒューマニスト的身体の探求、特に「スプリット・ボディ」「フラクタル・フラッシュ」「ファントム・フラッシュ」プロジェクトからインスパイアされている。インターネットを代替的な存在の神経系としてだけでなく、ゲーム化とポストヒューマニスト思想からインスパイアされた美学を通じて、ゲーム内のアイテム、断片化されたゲームシーン、変形したゲームや玩具のキャラクターを通じて身体を拡張するビジョンを描いている。
彼の現行の研究は、インターネットをインフラストラクチャかつ生命として活用し、デジタル存在に魂、精神、またはDNAを注入する方法の探求だ。彼は私たちの生体、あるいは血液さえも、アルゴリズム形式に翻訳される可能性を問い、肉体を越えた新たな存在形態を可能にするかどうかを考察している。
[On-site Lab Tour, Talk&Workshop]
2025年10月8日(水)16:30-17:30 Cybernetic beingラボツアー
18:00-20:30
オーストラリアを代表するパフォーマンス・アーティストたちによる
アーティストトーク&ワークショップ
– Jill Orrアーティストトーク、Stelarcワークショップ
会場:東京ポートシティ竹芝オフィスタワー8F, CiP/ KMD, Cybernetic being Lab
予約:https://kmd-stelarclab.peatix.com
16時半〜17時半 Cybernetic being Lab ラボツアー
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)「身体性メディア」プロジェクトの活動拠点の一つ、Cybernetic being Labを紹介。現在研究開発中のプロトタイプのデモンストレーションなどを通して各プロジェクトの活動内容に触れる機会となります。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 (KMD): https://www.kmd.keio.ac.jp/ja/
「身体性メディア」プロジェクト: https://www.embodiedmedia.org/about
Project Cybernetic being: https://cybernetic-being.org/activities/202203_cybernetic-being-exhibition/



18時〜20時半
オーストラリアを代表するパフォーマンスアーティストたちによる
アーティストトーク&ワークショップ
- Jill Orrアーティストトーク(オンライン)、Stelarcワークショップ
オーストラリアを代表するパフォーマンスアーティストであるジル・オーによるアーティストトークとステラークによるワークショップを竹芝のCybernetic being Lab会場で実施します。
ジル・オーとステラークは長年の友人であり、国際的なパフォーマンスアート史に名を刻むアーティスト達です。この度日本のオーディエンスに向けてジルがトークをするのは初回となり、ステラークがワークショップを実施するのも国内初のため、とても貴重な機会となります。ジルはオンラインにて参加、ステラークは会場で皆様をお待ちします。
「パフォーマンス」を革新し続けるアーティストたちがどのように創作しているか是非学び、体験ください。
ご関心のある方は予約の上直接会場へお運びください。
※日英通訳サポートあり
Stelarc Australia)
Stelarc ステラーク
オーストラリア出身のパフォーマンスアーティスト。1970年代より19年程日本に居住し活動。身体の具現化と媒介、アイデンティティ、ポストヒューマン等の問題を問うような、新たな解剖学的構造を模索するパフォーマンス作品やプロジェクトを展開している。また、バイオテクノロジー、メディカル・イメージング、人工物やロボット工学等を包括するようなパフォーマンス作品を50年以上に渡り制作している。
1973年~1975年、自身の体の内部を撮影した映像3作品を制作。1976年~1988年の間で、27回に渡る「サスペンション Suspension」(自らの皮膚に針金で身体を釣り上げるパフォーマンス)を実施した。また、「第三の手 Third Hand」、「ストマック彫刻 Stomach Sculpture」、六足歩行ロボット「外骨格 Exoskeleton」等の作品を用いてパフォーマンスを展開。「Fractal Flesh」「Ping Body」「Parasite」はインターネットとつなげ、筋肉刺激のシステムを介した遠隔かつ不随意のコレオグラフィーを探索するパフォーマンスである。
また、現在進行形で、インターネットへの接続を可能とする電子拡張された耳を自身の腕に幹細胞を埋め込み「腕にある耳 Ear on Arm」を外科的に構築する(2010年にプリ・アルスエレクトロニカ、ハイブリッドアート部門のゴールデンニカ(最優秀賞)を受賞)。2020年、オーストラリアのアデレード・ビエンナーレでは、オンラインでのユーザーインタラクションを伴う、直径9M×高さ4Mの「Reclining Stickman」のパフォーマンスと展示を行った。2022年には「擬人マシーン Anthropomorphic Machine」(メルボルン)、「Human/Code Ensemble」(横浜)、「StickMan / miniStickMan」(メルボルン)。2023年、慶應大学KMDと協働した「Corporeal Counterpoint」(横浜)、「Sculpting Sound」(クラクフ)。2024年にCCBT(東京)、同年韓国光州市G.MAP開催ユネスコフォーラムにて「Sonic Resonance – KYOSHIN – 」を発表。現在に至るまで新作パフォーマンスやプロジェクトに精力的に取り組んでいる。
Jill Orr (Australia)
Jill Orr ジル・オー
ジル・オーの作品は、心理的・社会的・環境的な領域に焦点を当てており、土地とアイデンティティが環境(田舎や都市の地域を問わず)の中で/と共に形成される過程を題材にしている。オーは、人間精神、芸術、自然の関係の核心にあるバランスと不協和音に取り組んでいる。オーは、ライブ観客に応じたパフォーマンスとカメラ撮影を前提としたパフォーマンスの間を横断するパフォーマンスアーティストである。彼女は、オーストラリア的視点を反映した象徴的なイメージを制作してきた。
1970年代後半からオーストラリアと国際的に作品を発表し、国内や国際的なキュレーション展、イベントに定期的に招待されている。2012年の第1回ヴェネツィア国際パフォーマンスアート・ウィークにも参加。2015年から2017年にかけて、オーストラリア評議会のフェローシップを受賞し、《アンティポディアン・エピック》を制作しました。最近の作品には、2018年と2019年の展覧会ために委嘱された《デトリタス・スプリングス》《リッスン》《ランドリー》《ダーク・ナイト》が含まれる。2020年から2021年にかけて、オーはミラノのPAC現代美術パビリオンで開催された『オーストラリア:アンティポディアン・ストーリーズ』展(キュレーター:エウジェニオ・ヴィオラ)に参加。オーは現在、メルボルンのディス・イズ・ノ・ファンタジー・ギャラリーで《Same Place, Different Time》展を開催中である。
[On-site Talk Session]
2025年10月13日(月・祝)18:00-20:30 トークセッション
参加:ステラーク、オロン・カッツ、岩崎秀雄、福原志保、清水知子
会場:東京藝術大学上野キャンパス 音楽学部 国際交流棟3Fコミュニティサロン(MAP No.19:エレベーターあり)
詳細:https://ga.geidai.ac.jp/2025/10/02/art-and-technology/
予約:https://forms.gle/eTP9rohPRSxCUQi8A
「どこからが身体なのか——アートとテクノロジーをめぐる倫理の地平」
概要案:身体とはどこから始まり、どこまでが「私」なのか。近代的な「個人」や「主体」を支えてきた思考の枠組みは、いま大きく揺さぶられています。果たして、その身体は誰のものなのでしょうか。
本トークイベントでは、世界的に活躍するアーティストのステラーク氏、バイオアートの先駆者オロン・カッツ氏、生命科学と表現をめぐり新しい芸術実践を展開する岩崎秀雄氏、そしてテクノロジーと身体をめぐる境界領域で倫理を問い直す福原志保氏をお迎えし、身体・倫理・テクノロジーをめぐる根源的な問いを掘り下げます。バイオテクノロジーやサイボーグ化、生命倫理、人間と環境をめぐる課題を多角的に検討し、アートとテクノロジーの交錯点から未来の身体像と倫理的転回を展望する対話の場です。ぜひご参加ください。
Stelarc (Australia)
Stelarc [Australia]
ステラーク
オーストラリア出身のパフォーマンスアーティスト。1970年代より19年程日本に居住し活動。身体の具現化と媒介、アイデンティティ、ポストヒューマン等の問題を問うような、新たな解剖学的構造を模索するパフォーマンス作品やプロジェクトを展開している。また、バイオテクノロジー、メディカル・イメージング、人工物やロボット工学等を包括するようなパフォーマンス作品を50年以上に渡り制作している。
1973年~1975年、自身の体の内部を撮影した映像3作品を制作。1976年~1988年の間で、27回に渡る「サスペンション Suspension」(自らの皮膚に針金で身体を釣り上げるパフォーマンス)を実施した。また、「第三の手 Third Hand」、「ストマック彫刻 Stomach Sculpture」、六足歩行ロボット「外骨格 Exoskeleton」等の作品を用いてパフォーマンスを展開。「Fractal Flesh」「Ping Body」「Parasite」はインターネットとつなげ、筋肉刺激のシステムを介した遠隔かつ不随意のコレオグラフィーを探索するパフォーマンスである。
また、現在進行形で、インターネットへの接続を可能とする電子拡張された耳を自身の腕に幹細胞を埋め込み「腕にある耳 Ear on Arm」を外科的に構築する(2010年にプリ・アルスエレクトロニカ、ハイブリッドアート部門のゴールデンニカ(最優秀賞)を受賞)。2020年、オーストラリアのアデレード・ビエンナーレでは、オンラインでのユーザーインタラクションを伴う、直径9M×高さ4Mの「Reclining Stickman」のパフォーマンスと展示を行った。2022年には「擬人マシーン Anthropomorphic Machine」(メルボルン)、「Human/Code Ensemble」(横浜)、「StickMan / miniStickMan」(メルボルン)。2023年、慶應大学KMDと協働した「Corporeal Counterpoint」(横浜)、「Sculpting Sound」(クラクフ)。2024年にCCBT(東京)、同年韓国光州市G.MAP開催ユネスコフォーラムにて「Sonic Resonance – KYOSHIN – 」を発表。現在に至るまで新作パフォーマンスやプロジェクトに精力的に取り組んでいる。
Oron Catts (Australia)
Artist / Researcher / Curator: Oron Catts ( Institute of Advanced Studies, University of Western Australia)
アーティスト/リサーチャー/キュレーター: オロン・カッツ(西オーストラリア大学先端研究所)
https://research-repository.uwa.edu.au/en/persons/oron-catts
西オーストラリア大学先端研究所(Institute of Advanced Studies)アカデミック・リード/ディレクター。同大学にて生物芸術研究センター「SymbioticA」を2000年に共同設立し、2024年までディレクターを務めた。現在は同大学から独立したラボとして活動を継続している。
1996年、イオナット・ズールとともに「ティッシュ・カルチャー&アート・プロジェクト(Tissue Culture and Art Project)」を立ち上げ、生物芸術分野を代表するプロジェクトとして高く評価されている。ヨハネスブルグ大学アート&デザインリサーチセンター「Visual Identities in Art and Design Research Centre」客員教授を務めるほか、ハーバード大学医学部リサーチフェロー、スタンフォード大学芸術・美術史学部客員研究員、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)における「Contestable Design」特任教授などを歴任。これまで十数回にわたり展覧会のキュレーションを手がけ、数多くのアートプロジェクトやパフォーマンスを制作してきた。作品は、ポンピドゥー・センター、ニューヨーク近代美術館(MoMA NY)、森美術館、アルス・エレクトロニカ、国立中国美術館など、世界各地の美術館で展示・収蔵されている。また、その研究や活動は、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、Wired、Time、Newsweek、Nature、Science などの主要メディアのほか、テレビ、ラジオ、新聞、オンラインメディアでも広く紹介されている。
Hideo Iwasaki (Japan)
Researcher: Hideo Iwasaki
研究者(生命科学):岩崎秀雄(早稲田大学 metaPhorest)
早稲田大学 先進理工学部 電気・情報生命工学科 細胞分子ネットワーク研究室
1971年 東京生まれ。metaPhorest主宰、早稲田大学理工学術院・教授。科学および芸術の一筋縄ではいかない界面・関係性に興味を持ち,生命をめぐる科学・思想・芸術に関わる表現・研究のプラットフォームmetaPhorestを2007年より運営。「生命美学」のコンセプトを掲げ、国内外で作品制作・研究発表を行うとともに、生物時計や形態形成に関する研究を行ってきた。アーティストとして、ハワード・リヒター賞(SICF)、オロン・カッツと共同でSynthetic Aesthetics採択 (NSF, BSCRC)、文化庁メディア芸術祭アート部門 優秀賞、生物学研究者として日本時間生物学会学術奨励賞、優秀若手研究者賞(文部科学省)、日本ゲノム微生物学会学術奨励賞など受賞。主著に『<生命>とは何だろうか:表現する生物学、思考する芸術』(講談社現代新書、2013年)。
Shiho Fukuhara (Japan)
福原志保
生命と技術の倫理を探求するアーティスト/デザイナー。
2004年英国でBiopresence Ltd.を設立し、NESTA Pioneer Award、Prix Ars Electronica Honorary Mentionを受賞。アーティスティック・リサーチ「bcl」や創造における「倫理」と「エラー」を再発見するHuman Awesome Error (HAE) を展開。
Googleでは、身体とテクノロジーをファッションの素材で結びつける研究を主導し、Cannes Lions Product Design Grand Prixに貢献。ハードウェアデザイン部門の素材開発を行う傍ら、京都のPoiesis Labsで物質的な境界や倫理的な概念を結びつける活動をしている。
- 全ての予定イベントはステラークの物理(会場)参加を伴います。他の登壇者はリモート参加も含まれるハイブリッド開催を予定。イベント予定や登壇者は都合に応じて変更等が発生する場合もございます。予めご了承ください。
- 開催イベントについては日英通訳・多言語字幕翻訳サポートを予定しています。
<特別協力>
運営マネジメント:小原和也、櫻井梨桜、田邊聡美(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)、金川あかね、サイ・ジュン(Living Together Co.)
多言語アーカイブ:瀧健太郎、村本剛毅、小山賞馨、池田哲
通訳支援:南澤まどか、デイヴィッド・ディヒーリ
イベント記録・テクニカル支援:東海大学教養学部芸術学科・瀧ラボ、VCTokyoビデオアートセンター東京、竹村真人
ウェブサイト&SNS:ジェイジェイ・アディブラータ、オリア・フェドロヴァ(Living Together Co.)
<スペシャルサンクス>
南澤孝太 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
カイ・クンツェ (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)